東京愁情乱行記

怠けることに一生懸命

某精神科にて

現在、私は某精神科の中に居る。「自主活動」という名の自由時間に於いて、この文章を書いている。毎日のプログラムは選択制であり、集団に於けるプログラムと個人作業である「自主活動」とが選べるようになっている。生来不精の私は当然のごとく毎日この「…

自由という拷問

平日だというのに、往来は行き交う人々で溢れかえっていた。大通り公園沿いの道は雪山で狭まり、大人1人がやっと通れる程しかない。踏み固められた雪道はまったく平坦でなく、氷と化したツルツルと滑る凸凹に足をとられ、歩き難いことこの上ない。さらに、…

「徳島~東京 自転車の旅」3月13日

コロッケクラブでは比較的よく眠れたと思う。会計の際、店員が話す熊本弁が新鮮であった。九州というと博多弁を想起してしまうが、熊本弁はどことなく東北や北関東を思わせる訛りだった。いくぶん粗野に感じられるような喋り方であったが、かえって懐かしさ…

「徳島~東京 自転車の旅」3月12日

ここ数日の間、とくに太宰府あたりから、ただ目的地に着くために自転車を漕ぐだけで1日が終わっていたような気がする。道中、特に観光するようなところもなく(正確に言えば、この極度に疲労した状態でも寄ろうと思える場所が無かった)少し退屈に感じなく…

「徳島~東京 自転車の旅」3月11日

ネカフェを出た後、博多ラーメンとチャーハンを食べ、太宰府に向け出発した。太宰府についたのは1時ころであった。睡眠時間を優先するあまり、出発時刻がどんどん遅れてしまうのは考え物である。夜にはなるべく漕ぎたくないと言いながらも、結局毎日夜に走…

「徳島~東京 自転車の旅」3月10日

下関までは10km程度だったが、存外時間がかかってしまった。下関に着くと、すぐに昼食をとった。高級回転寿司店に入ることにしたのだが、どうやら人気店らしく、平日というのに人で溢れていて、我々も30分程度待たされた。名産であるふぐ、くじらを食…

「徳島~東京 自転車の旅」3月9日

徳山を出発し、下関へと向かう。この日も100km近く進む予定だったので、気合は十分に入っていた。余談だが、初日の徳島港から三好までの走りがかつて無いほど良かった為、我々は気合を入れて漕ぐことを「三好ラン」と呼んでいた。この日も、「三好ラン…

「徳島~東京 自転車の旅」3月8日

7時に起床し、東横innの朝食を食べた。おにぎりとパン等、相当の量を食べたと思う。出発前に比べて、胃袋がいくぶん拡がっているのだろう。どこかの大学のテニスサークルと思われる一行がおり、私も部活時代のことを思い出していた。試合当日の朝食は必ずご…

「徳島~鹿児島 自転車の旅」3月7日

この日は1日休息に使った。東広島を出発し、広島に着いたのは2時半頃だった。3時前に東横innにチェックインし、それぞれ自由時間が始まった。とにかく空腹であったから、風呂にも入らずに昼食をとるため出発。小一時間商店街を歩き回ったが、ランチが終了…

「徳島~鹿児島 自転車の旅」3月6日(3月8日、11日)

この日記を書いているのは3月8日である。あまりの疲労のため、日記を書く余裕が無かった。旅館を出たのは10時40分頃。しまなみ海道走破を目標に、自転車を走らせた。最初から大きな橋が待ち構えており、眼下にはまさしく絶景が拡がっていた。 3月11…

「徳島~鹿児島 自転車の旅」3月5日

カラオケを5時に追い出される。雨が止んでいることを期待したが、全く弱まる気配が無い。その上、気温が非常に低い為、とても自転車に乗ろうという気にはならなかった。昨日に比べると幸先の悪い一日であった。 開店前の銭湯の入り口でしばらく雨宿りをし、…

「徳島~鹿児島 自転車の旅」3月4日

今日は今までの旅の中でもベストランと言える内容だった。13時に徳島港を出発し、14時過ぎに徳島駅に到着。徳島ラーメンを食べ、徳島を出発したのが14時50分。三好までは70km、標高は300m近くあったと思うが、19時過ぎには三好に着くこと…

「徳島~東京 自転車の旅」3月3日

昨日、我々がゴミ捨て場に突入しようとしたのは、潜在意識として「自分たちはゴミである」という自覚があったからかもしれない、などというくだらないことを考えるくらい、今日は余裕のある一日であった。大井町のネットカフェを6時50分過ぎに出て、天王…

「徳島~鹿児島 自転車の旅」 3月2日 初日

今日は「最悪」の一言に尽きるだろう。17時までにフェリーの乗船手続をしなければならなかったのだが、いくつかの災難に見舞われて間に合わず、無断キャンセルという形になってしまった。情けない。まず、集合時間を遅らせたことは大いに失敗であった。た…

3月1日 出発前夜

1万6千円で購入したリアサイドバッグを取り付ける為のキャリアーを探して、雨のなか立川の自転車屋をまわったが、どこも取り寄せなければ無いと言われた。それぐらい置いとけよボケナス、と思わなくもないが、前もって準備していなかった自分が100対0…

人の陥れ方~印象操作編~

人の陥れ方には沢山方法があると思いますが、僕が最も有効だと思うのは印象操作です。Twitterでも述べたように、印象操作のコツはとにかく「繰り返し言うこと」そして「周りの人間に繰り返し言わせること」です。当然ですが、誰が言い出したのか分からなくな…

バレンタインデーの思い出

昨日、閉店セール中のダイエー立川店で買い物をしていると、一人の女の子が何やら深刻そうな表情で佇んでいるのを見かけた。 年の頃は10歳ばかりだろうか。 どうやらバレンタインデーのチョコを選んでいるらしく、あれこれと商品を手に取っては首をかしげ…

10年前に書いた文章が出てきました

『まるで死を目前にしたシカのように、まるで死を覚悟した侍のように、ただ何を言うわけでもなく黙り込み、本当の静けさというものを体感していた。時計の針の音さえ聞こえない、深い悲しみと云うものにどっぷりとつかっていた。胸の奥で響く心臓の鼓動は私…

母曰く、「あなたは本当に何か障害があるのだと思う」

私は昔から自分が興味のあること以外、集中力が10秒ともたない。 ふとした思いつきで何か新しいことを始めても、3日坊主どころか1日さえ完うすることが出来ないのだ。 それはもう病気とも思えるほどで、中学生のときには、医療従事者である母親に「あな…

電車の中で

えてして地方出身の人は東京に対して、「冷たい」「危ない」「マジやべぇところ」といった負のイメージを抱いているものです。 北海道出身の僕も例外ではなく、ピカソが『朝鮮の虐殺』で描いたような、機械的で、無機質な、まるでロボットのような人間たちが…

かまってちゃんのネット活動

僕は典型的な「かまってちゃん」なので、高校生のときからブログを中心にネットで活動をしてきました。 初めてのブログは高校2年生まで続き、読者は同じ高校の友人に留まらず、他校の全く知らない人や友人の親にまで至りました。 1度更新すればその日のう…

夏だ!海だ!

夏と言えば海。 海水浴場に行くと、欲情した猿たちが、さながら淫売婦のような格好をした女どもに連れられて、半裸で喚き回っている… 私が海に憧れないのは、上述のように恥も外聞も無く裸体を晒すことへの抵抗は勿論であるが、それ以上に、泳げないという事…

性への追憶

私が性的なものに対し初めて衝動を覚えたのは小学低学年のときであったと思う。 ある日、私は友人たちと雪合戦をしていた。雪山の陰に身を隠すと、ボロボロになって捨てられている雑誌が足もとに落ちていることに気付いた。 15年経って同人誌を読んでいる…

佐藤家の三男

僕は昔から完璧でありたいと思っていた。 運動も勉強も出来る万能な子どもだと思われたかった。 兄への対抗意識もあったと思うし、何より周囲にそう思われることが嬉しかったのだと思う。 『料理が出来なければならない。 絵が上手くなければならない。 すれ…

子どもが苦手

私は昔から「話しかけるなオーラ」を出していると言われてきましたが、実際、あまり見知らぬ人に話しかけられるのは得意ではありません。 ただ、「俺に話しかけんじゃねえぶち殺すぞ」といった攻撃的な態度ではなく、「あの人僕に話しかけようとしてるけど、…

移転しました

前のブログは閉鎖して、新しいブログを開設しました。 理由は一寸申し上げることが出来ませんが(笑)心機一転、これからはより読みやすい文章を目指して精進する所存でございます。 引き続き宜しくお願い致します。